獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「お、大人のキスだよ。誰にでもするの?」
赤面する私をじっと見て、彼はわざと傷ついた顔をする。
「心外だな。そんな節操もない男と思ってるんだ?」
「鷹臣君、質問にちゃんと答えて!」
ギロッと睨みつけるが、彼は楽しげに笑った。
「行動で答えてもいい?ベッドから出られなくなるかもしれないけど」
妖しく光る彼の目を見て、ゴクッと息を呑み込む。
まるで獲物を捕らえた野生のヒョウのようだ。
今にも食べられそうで怖いんですけど……。
「コトバデオネガイシマス」
ガチガチに固まって外国人の片言の日本語のように返す。
「だったら、その答えは鈴音が見つけて」
鷹臣君はバスローブの上からそっと私の胸に触れた。
「ギャッ」
思わず身体がビクッとなる。
こんな風に触るなんて……。
「私達……昨日の夜……なにかあった?」
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