恋愛の仕方おしえます。

3〜40分程、話した頃だろうか。
桐山社長が腕時計を確認して切り出した。

「---では、そろそろ失礼します。」

「ああ、つい長話をしてしまったな。藍川くんは本当に面白い子だ。こんなに笑ったのはいつぶりだっただろうか。」

「ええ、本当に。また次の機会にも宜しくお願いします。」

「そうだな。
今週末、我が社主催のパーティーがある。ぜひ君と藍川くんで一緒に来てくれないか?」

「本当ですか!?もちろん、お伺いさせていただきます。」

「藍川くん…、その時はうんとお洒落してくるんだよ。
着飾った君も見てみたい。」

「は、はい!ありがとうございます!!」



〜〜〜


車まで戻って乗り込むと、
桐山社長が突然、私の手を強く握りしめてきた。


え、


…え!


「えぇっ!!?」

驚きすぎて目をまん丸くする私に
桐山社長は嬉しそうにはしゃぎ出す。

「おっしゃー!!お前、よくやったよ!!!俺の予想以上にめちゃくちゃ気に入られてたじゃんっ!!!」

さっきまでのデキる男の姿はどこへやら…
少年みたいな可愛い笑顔で
私に迫ってくる桐山社長…!


何それ何それ!

緊張する…!

心臓もたない!

そんな可愛い顔で!近づいて来ないでよ〜…///

「ちっ!近いです!近いですっ!!
ちょっと!離れてください…!」

これほどのイケメンに近づかれる事は
生涯で初めてだったので
私は咄嗟に社長を押し倒してしまった。

車内で縺れあう身体に
構う事なく桐山社長は抱きついてきた。

「来週のパーティーはメディアも注目してる!業界最大手の人間しか集まらない凄いパーティーなんだ!!
俺はロスに居たから招待されてなかったのに、お前のお陰で出席できるっ!最高だよ!!!」


そう言って社長は更に私の身体をキツく抱きしめた。

桐山社長の熱い身体から
私にまで喜びが伝わってくる。


私は自分の中で芽生えた感情を
全く信じられずにいた…。


だって自分は男嫌いなはずなのに、
社長に褒められて嬉しい…なんて…………!
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