韓紅花の簪




原田は箸を落とし、固まった。




「...左之助さん?」



原田の顔を覗き込んださよの背中に腕を回し、力いっぱい抱きしめた。




「そうか……そうか!よくやった!」




そういってさよの頭を撫でた。


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