夢原夫婦のヒミツ
時間通りに待ち合わせ場所に着くと、すでに佐介の姿があった。
会うなり彼に「気合い入れ過ぎ。どうせ蘭に言われたんだろ?」なんて言いながら笑われたのは言うまでもない。
それからまずは当初の目的である、蘭の誕生日プレゼントを選びに向かった。
「愛実、これなんてどうだろう」
「うーん……蘭、好きかな」
やって来たのは、近くの大型商業施設。雑貨売り場から見て回り、気になったものを手に取っては佐介と思案していく。
悩んで選んだのは以前、蘭が「新しいタンブラーほしいなぁ」と言っていたのを思い出した佐介に聞き、北欧デザインの可愛くておしゃれなタンブラーを購入した。
保冷も保温もできるし、職場に持っていけそうだし、長く使ってもらえそう。
「いいもの買えてよかったねー。これなら絶対喜ぶよ」
「……あぁ、そうだな」
袋の中に入っているラッピングしてもらったプレゼントを眺めながら言うと、歯切れの悪い声が返ってきた。
「どうかしたの?」
足を止めて彼を見ると、佐介はなにか言いたそうな顔をしている。
会うなり彼に「気合い入れ過ぎ。どうせ蘭に言われたんだろ?」なんて言いながら笑われたのは言うまでもない。
それからまずは当初の目的である、蘭の誕生日プレゼントを選びに向かった。
「愛実、これなんてどうだろう」
「うーん……蘭、好きかな」
やって来たのは、近くの大型商業施設。雑貨売り場から見て回り、気になったものを手に取っては佐介と思案していく。
悩んで選んだのは以前、蘭が「新しいタンブラーほしいなぁ」と言っていたのを思い出した佐介に聞き、北欧デザインの可愛くておしゃれなタンブラーを購入した。
保冷も保温もできるし、職場に持っていけそうだし、長く使ってもらえそう。
「いいもの買えてよかったねー。これなら絶対喜ぶよ」
「……あぁ、そうだな」
袋の中に入っているラッピングしてもらったプレゼントを眺めながら言うと、歯切れの悪い声が返ってきた。
「どうかしたの?」
足を止めて彼を見ると、佐介はなにか言いたそうな顔をしている。