夢原夫婦のヒミツ
大和さんが帰宅後、シャワーを浴びている間にテーブルに並べ終え、ふたりで手を合わせて食べていく。
それは結婚してからずっと変わらないことなのに、「美味しい」と言ってくれるだけで、今まで以上に幸せな気持ちでいっぱいになる。
いつものようにお互い準備を進め、先に家を出るのは大和さん。
今日は実務演習があるようで、迷彩服で出勤するようだ。
「それじゃ先に出るな」
「はい、いってらっしゃい」
玄関先で見送ると普段はこのまま家を出るか、頭を撫でてもらえる時があるんだけど、今朝は違った。
ドアノブに一度手を掛けた大和さんだけど、振り返るとそのまま私にキスを落とした。
あまりにナチュラルにされたキスに目を閉じる暇もなかったほど。
驚き固まる私を見て、大和さんは満足そうに笑った。
「いってくるよ」
そう言うと今度こそ彼は玄関のドアを開けて出ていった。
バタンとドアが閉まると同時に、やっとさっき大和さんにキスされたんだと、じわじわと実感していく。
おもむろに手で唇を抑えると、いまだに残る彼の熱――。
それは結婚してからずっと変わらないことなのに、「美味しい」と言ってくれるだけで、今まで以上に幸せな気持ちでいっぱいになる。
いつものようにお互い準備を進め、先に家を出るのは大和さん。
今日は実務演習があるようで、迷彩服で出勤するようだ。
「それじゃ先に出るな」
「はい、いってらっしゃい」
玄関先で見送ると普段はこのまま家を出るか、頭を撫でてもらえる時があるんだけど、今朝は違った。
ドアノブに一度手を掛けた大和さんだけど、振り返るとそのまま私にキスを落とした。
あまりにナチュラルにされたキスに目を閉じる暇もなかったほど。
驚き固まる私を見て、大和さんは満足そうに笑った。
「いってくるよ」
そう言うと今度こそ彼は玄関のドアを開けて出ていった。
バタンとドアが閉まると同時に、やっとさっき大和さんにキスされたんだと、じわじわと実感していく。
おもむろに手で唇を抑えると、いまだに残る彼の熱――。