夢原夫婦のヒミツ
「俺は家族をたくさん増やしたいと思っている。……愛実は?」

「そ、それはもちろん私だって同じです!!」

お互い家族を失ったからこそ、強く願っている。

「よかった。ちなみに愛実は、子供は何人ほしい?」

「最低でも三人はほしいです」

私はひとりっ子だったから、兄弟に憧れがあった。……それに私と大和さんがいつかいなくなっても、兄弟がたくさんいたら助け合っていけるだろうし。

「俺も三人はほしいな。もっといてもいいくらい」

「えっ! そんなにですか!? 大家族になっちゃうじゃないですか」

「いいじゃないか。そのうち有名になるかも」

未来を想像してふたりで笑い合う。

だけどそんな未来がきてほしいな。大好きな大和さんと、生まれてくる子供に囲まれて暮らせるなんて、幸せしかない。
「じゃあさっそく今夜から子作りしようか」
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