社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~
だから、今恥ずかしいのは完全に自業自得だ。それでも……。
目線を上げると、きらびやかな格好の女性担当者が目に入った。メイクが完璧に施された顔で彼女は社長と談笑している。
奇妙な胸の痛みを覚えながら、ふたりから目を逸らした。
それでも、やっぱり私は、自分を変えたいとは思わないだろうと思った。
なぜなら、必要性を感じないのだ。美容や女性らしさを主張する役割は、きっと私には与えられていない。
そういうのは、可愛い人がやればいい。私は私で、日々を生きることに精いっぱいだから。
傍らで談笑する声を聞きながら、ふと考える。
そういえば社長はあの日以来なにも言わないけれど、一ヶ月経ってもさして変化しない私の外見を、どう思っているのだろう。