社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~
妹の言葉に、頭を殴られたような気がした。電車に乗ってる時間は二時間だけど、乗り換えや徒歩の時間を合わせると確かに一日に五時間くらいはかかっている。
「電車でなにしてんの?」
「運よく座れれば寝れるけど、行きも帰りも混んでるから立ってスマホ見てるかな、乗り換えもあるし」
「めちゃめちゃ無駄な時間だね」
容赦ない一言だ。口に放り込んだ白米が鉛のように喉を圧迫しながらおりていく。
「ひとり暮らししたい……」
「するの!?」
スマホばかり見ていた妹の目が急にこちらを向いた。目を輝かせている梨香から視線を逸らし、ため息をつく。