社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~

 威圧的な態度と弁護士という職業が結びつかなくて戸惑っていると、社長が目を眇めて弁護士先生を見下ろす。

「なんで神谷先生は来ないんだよ」

「ボスは多忙なんで」

「テレビ出演でか。まあ、おかげでうちは儲かるけどな」

「馬鹿にしてます? うちのボスはよそのタレント弁護士と違ってちゃんと本業の仕事をしてるんで。テレビの方は頼まれて仕方なく出てるだけで……」

「はいはい、わかってるよ。相変わらず信者だな」

 社長と弁護士先生のやりとりをぽかんと見ていると、ソファにゆったり座っていた結城さんと目が合った。彼は私の心情を察したように微笑む。

「神谷弁護士って聞いたことない? よくテレビに出てる……。最近だと日曜の情報番組とか。その人が峰島の上司なんだよ」

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