社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~
仕事のときは自分を律しているからわりと平気だけれど、こんなふうにプライベートな空間にいると問答無用で胸が高鳴った。
「……どういう意味合いの顔だ、それは」
視線がぶつかって、私はさっと目を逸らす。
「すみません……」
今の社長はなにやら機嫌が悪いらしい。
そんなときに相手に見とれるなんて、私はどこまでお気楽なのだろう。ちゃんと神妙な空気を作らなくてはと居住まいを正そうとした瞬間、体が動かなくなった。
「え……」
身を乗り出してきた社長に、両手を掴まれていた。ソファに押しつけられ、ぎしりとスプリングが軋む。
「お前は……目立ちたくないとか言ってるくせに、男の気を引く素振りをする」