社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~

 エレベーターの前を通り過ぎ、階段を一段ずつ上がって八階にたどり着く。廊下を進み各階にひとつしかないドアの鍵を開けると、さっき出てきたばかりの七階フロアと同じ構造の部屋に迎えられた。

 この部屋で、きっと社長は新庄さんと暮らしていた。

 彼女と同じような体型の私は、顔さえ見なければ新庄さんの代わりとして使えると思ったのかもしれない。

 そこまで考えてから首を振った。

 いや、そんなひどいことを社長はきっと考えない。だから、彼は普通に私と付き合おうとしてくれたに違いない。たとえ、新庄さんがいない間だけだとしても。

 だけど……。

『ただ優志くん、妙に真面目なところがあるからなあ……』

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