いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「告白の経験。あるんでしょ?」

「私のなんか聞いても面白くないですよ」

「私のなんかってことは経験あるんだ?」

「…………ま、ありますけど」


興味ありげに私の話を聞く槇さん。

でも私は楽しい話できないと思うけど。


「告白の経験があるってことは恋人は?いた事あるの?」


今度は逆に槇さんの方が私に質問をしてくる。


「…………答えなきゃダメなんですか?」

「プライベートな事だから無理をして言う必要は無いよ」


よかった。それなら黙秘権を使おう。


「ただ、今は恋人がいなくて進藤さんが好きなんでしょ?」

「まぁ、そうなんで…………」


え?今なんて言った?

ちらりと槇さんを見ると、ニヤニヤとこちらをみていた。
< 17 / 194 >

この作品をシェア

pagetop