いちごキャンディ×ブラックチョコレート
彼は席に座っていた。
そして進藤先輩も。
パソコンと睨めっこしており、非常に声がかけづらいが、そっと近づき声をかける。
「お疲れ様です。ま、慎さん」
彼は私に気づき、勢いよくこちらを向いた。
「あ、……楢本。そうかもうこんな時間」
「まだお仕事ですか?」
先程の集中ぶりからまだ仕事が残っているのではないかと思った。
「悪い。今朝から障害対応していて……まだ仕事があるんだ」
そうだったんだ。
それなら近くのカフェで待ちますよと言おうとしたが、その言葉は喉から出ることは無かった。
「また今度でもいいか?」
私より一足先に汐理さんがそう言ったから。
そして進藤先輩も。
パソコンと睨めっこしており、非常に声がかけづらいが、そっと近づき声をかける。
「お疲れ様です。ま、慎さん」
彼は私に気づき、勢いよくこちらを向いた。
「あ、……楢本。そうかもうこんな時間」
「まだお仕事ですか?」
先程の集中ぶりからまだ仕事が残っているのではないかと思った。
「悪い。今朝から障害対応していて……まだ仕事があるんだ」
そうだったんだ。
それなら近くのカフェで待ちますよと言おうとしたが、その言葉は喉から出ることは無かった。
「また今度でもいいか?」
私より一足先に汐理さんがそう言ったから。