いちごキャンディ×ブラックチョコレート

しみるっ。

残業で疲れた体には温かい雑炊が非常にしみた。

美味しい。

雑炊にしてよかった。

私が雑炊を食べている前で槇さんは注文していた焼き魚定食を食べている。

槇さんの箸使いがとても綺麗で、ただご飯を食べているだけなのに自然と私の目を惹いた。


「ん？なに？早く食べないと電車間に合わないよ」

「あ、はい」


いけない。見すぎた。

食べることに集中しなくては。

熱い雑炊をいそいそと自分の口の中へ運び続けるのだった。