いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「またのお越しをお待ちしております」


お腹いっぱいご飯を食べ、お店をあとにする。


「ふぅ〜食べた食べた」


満足げにそういった槇さんの隣で私は少しだけ複雑というか申し訳ない気持ちになっていた。


「あの、本当によかったんですか?私の分まで払ってもらって」

「問題ない。食事に誘ったのは俺だし」

「でも……」


ご飯を食べ終わってお会計をする際、槇さんはこれまたスマートに私の分まで払ったのだ。

払うと言っても、槇さんはこの通り、誘ったのは自分だからといって頑なに代金を受け取らなかった。
< 20 / 194 >

この作品をシェア

pagetop