いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「依知子は、その……クリスマスどうするの?」

「へ?」

「あ、いや。ど、どうするのかなと。他意はない。ない……から」

「……特には、決めてないです。あの、汐理さんは?」

「俺も決めてない」

「……」

「……」


2人の間に沈黙が流れた。

どうするよ。

このあとの会話。


「なぁ、依知子。あの……さ」

「は、はい!」

「俺は依知子と過ごしたい……んだけど」


そう言って真剣な表情を向けてくる。

心臓の音がやけに騒がしい。

返事をしなくては。

せっかく汐理さんが誘ってくれたんだから。


「私……」

「知子ちゃーん!!」


なんか聞こえた。
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