いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「ん?コンビニに行ったのか?」


ガサゴソとコンビニ袋の音を立てていたので気づくのも当然。


「はい。そろそろおやつの時間ですし」

「そうか……もう15時か」

「進藤先輩も食べます?いちごキャンディ」


そう言って袋の中身を少しだけ見せる。

進藤先輩は見てわかるほどに表情が明るくなった。


「出たな?共食い」

「共食いじゃないです。これはいちご、私はいちこですから!いちこ≠いちごです!」

この会話を割とお決まりで、いちごキャンディを見せれば進藤先輩は絶対にそういう。


「そういう先輩にはいちごキャンディあげませんから!」

「ごめんごめん。だから……な?」


手を合わせて謝る彼の姿が少し可愛いなと思っちゃう私は単純。

進藤先輩は大の甘い物好き。

よくいちごキャンディをあげている。


まぁ、正確に言えば彼にあげるために私はこのキャンディを買うのだが。
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