いちごキャンディ×ブラックチョコレート
彼女の手には私たちが注文した食べ物がいくつかある。


「串盛りとつくね、シーザーサラダです」

「ありがとう」

「いーえ。イチャイチャ出来ました?」


い、イチャイチャ!?

何を言っているんだこの人は。

私は思わずその店員さんを見る。

槇さんには別に想い人がいるんですよ!


「アホか。あ、焼酎追加で」

「ハイハイ」


店員さんは注文の品を置くと、直ぐにいなくなってしまった。


「というか、槇さんビール飲むの早くないですか?」

「そう?」

「私まだ半分ですよ?」

「たまたまだよ」

「それに2杯目から焼酎って……やっぱり槇さんお酒強いんですね」

「最初の1杯だけはビールって自分の中の暗黙のルールがあるんだよ」


あ、私と一緒だ。

同じようなルールがあると、なんだかそれだけで親近感がわく。


「だから2杯目からは自分の好きなものを……って何笑ってるんだよ」

「え?いや……」

自分の顔に手をあてる。

似たようなところがあるとわかり、親近感が湧き、思わず笑顔になっていたようだ。
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