いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「わ、笑ってませんよ?」

「いいや、顔が笑ってる」

「笑ってませんって……ふふっ」

「わーらーうーなー」


スっと槇さんの手が伸びてきたかと思ったら、その手は私の頬をつねった。


「まひはん。やへへくははい(槇さん、やめてください)」


つねられているため、非常に喋りづらい。

今の言葉も伝わってないかもしれない。


「……柔らかいな」

「へ?」


そんな中ボソリと槇さんの声でそう聞こえた……ような気がする。

うん、柔らかいって聞こえた気がするのですが。

それはおそらく私の頬のことを言っているんだろう。

それ以外で今槇さんがそう言えるものはない。


「あ、ご、ごめん!」


慌てた様子で私の頬から手を離すと、槇さんにしては珍しく照れた様子だった。
< 40 / 194 >

この作品をシェア

pagetop