いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「おっと。大丈夫か?」
「ご、ごめんなさい……大丈夫です」
急いで槇さんの側から離れようとするが、自分で思ってたより力が入らない。
あぁ。ダメだ。
完全に酔いが回っている。
立ち上がろうと力を入れるが、上手く入らず、その間ずっと槇さんに抱きとめられたままだった。
「いいよ。しばらくこのままでも」
槇さんは私が動けないことに気づいて、そっと背中をさすってくれる。
その優しい手つきはまるで大事なものを扱うかのようだった。
「す、すみません……」
「少し落ち着くまでこうしていようか」
「あい……」
そう言うと抱きとめる体制から抱きしめる体制に少しだけ変わった。
ゆっくりと彼の手が私の背中に回る。
まるで恋人のように抱き合う。
いつもの私なら酷く動揺しているはずが、お酒が回っているからか、それとも槇さんの人柄のせいなのか。
肩の力が抜け、とても安心していた。
離れなきゃいけないのに、暖かい温もりが私を離そうとしない。
ドクンドクンと胸の鼓動が聞こえる。
これは私のなのか、槇さんのなのか。
誰のかなんて分からないけど、安心する。
それだけは確かだった。
「ご、ごめんなさい……大丈夫です」
急いで槇さんの側から離れようとするが、自分で思ってたより力が入らない。
あぁ。ダメだ。
完全に酔いが回っている。
立ち上がろうと力を入れるが、上手く入らず、その間ずっと槇さんに抱きとめられたままだった。
「いいよ。しばらくこのままでも」
槇さんは私が動けないことに気づいて、そっと背中をさすってくれる。
その優しい手つきはまるで大事なものを扱うかのようだった。
「す、すみません……」
「少し落ち着くまでこうしていようか」
「あい……」
そう言うと抱きとめる体制から抱きしめる体制に少しだけ変わった。
ゆっくりと彼の手が私の背中に回る。
まるで恋人のように抱き合う。
いつもの私なら酷く動揺しているはずが、お酒が回っているからか、それとも槇さんの人柄のせいなのか。
肩の力が抜け、とても安心していた。
離れなきゃいけないのに、暖かい温もりが私を離そうとしない。
ドクンドクンと胸の鼓動が聞こえる。
これは私のなのか、槇さんのなのか。
誰のかなんて分からないけど、安心する。
それだけは確かだった。