流星サイダー


「何かご機嫌だね、流璃。」

「そう?」

教室に着いた途端、あたしを見るなり
みーちゃんはそう言った。


賑やかな教室。
笑顔が飛び交う朝の学校。

それら全て、あたしの目には微笑ましく見えて。



「なーんか、恋してますって感じ!」

「やだな、みーちゃん!そんなんじゃないってば!」

「またまた~!じゃあ何でチョコあげるの?」

「だから、ただの仲直り!」

ぶーぶー、と問いただしてくるみーちゃんを無視して
自分の席に座った。


そして透き通るような淡いブルーに染められた空を
ぼんやりと窓越しに眺める。

ふいに、チョコを受け取った壱星の喜ぶ顔が思い浮かんだ。




チョコを見た壱星は
きっと、こう言うの。


『何だよ、これ。』

照れ隠しでぶっきらぼうに呟いて

そして笑顔で、面倒そうに続けるんだ。




『甘いのは食えねぇって知ってんだろ?』


口の端を上げて
右手にはお決まりの炭酸が弾けるサイダー。



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