お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
◇◇◇
「こんなことに付き合ってくれる友達は大事にした方がいい」
ハートウエディングを出て東子を見送りながら、修矢がポツリと呟く。
「そうですよね。高校生のころからずっとあんな調子で私の面倒をみてくれてます」
いつもクラスでは話題の中心。東子はみんなから姉のように慕われていた。
「修矢さんは忙しくて、なかなかお友達とは会えないですか?」
「俺の親友は五年前に亡くなってる」
思いもしないことを言われて、千花は言葉を失くす。
(親友が亡くなっているなんて……)
修矢の横顔に影が差した。
「そうなんですね……」
千花はそう言うだけで精一杯。ほかに言葉が見つからず修矢の横顔を見上げていると、彼の顔色が悪いように見えた。