お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
最初は光の加減なのかとも思ったが、そうでもなさそうだ。
「修矢さん、もしかして体調悪いですか?」
「いや、そんなことはない」
修矢は首を軽く横に振るが、顔は青ざめているし、足取りもどことなくふらついている。
「ちょっとごめんなさい」
背伸びをした千花が修矢の額に手をあてる。
(――やっぱり)
修矢の額はたしかに熱かった。
「熱があるじゃないですか」
触れた感じだけでも三十八度くらいありそう。
「このくらい大したことはない」
「なに言ってるんですか。医者の不養生って本当の話なんですね」
「……うるさい」
「うるさいってなんですか。もうっ」
顔をしかめた修矢だが、千花も負けずに言い返す。