お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
優しく啄み、反応を確かめながら閉じられた唇を舌で慎重に割ると、それを受け入れるように千花は歯のガードを解いた。
ゆっくりと絡ませる舌。千花の口から時折漏れる甘い吐息に修矢は理性が飛びかけたが、ぎりぎりのところでなんとか留まった。
穏やかにも感じる長いキスを終え、千花をそっと引き離す。
恥ずかしさからなのか、それともキスを自分から受け入れた後悔からなのか、千花は真っ赤な顔をして素早くベッドから下りた。タタタッと駆けていきドアノブを掴む。
ところが、急いで部屋を出たかと思えば、ドアを薄く開き、その隙間から顔を半分だけ覗かせる。
「……身体の方は、どどどうなんですか?」
言葉を詰まらせながら聞いてくる。
「千花のおかげですっかり回復したらしい。ありがとう」
キスの効果か、修矢の口から素直に感謝の言葉が出てきた。
「そ、そうですか。よかったです」