お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
そうじゃないだろうと頭でわかっていても、自制がきかない。
「……そ、そうですよね。そんなことは無理ですもんね。……ごめんなさい。言い過ぎました」
千花を謝らせてしまった。これでは千花の方が完全に大人だ。
なんとか挽回する方法をと考えてみるが、名案は思い浮かばない。そのかわりに別の想いが修矢を突き動かす。
千花を引き離し、戸惑いに揺れる大きな瞳を見つめる。どうしたらいいのかわからず、身動きができないといった感じの眼差しだった。
一度目も二度目も、キスは不意打ち。千花にこうして予感を抱かせるのは初めてだ。
頬に手を添えると、千花の身体に緊張が走るのを感じる。息を飲んだのもわかった。
ゆっくりと、思わせぶりに顔を近づける。千花が嫌がれば止めるつもりだった。
あと数センチ。千花が目を閉じたのを見届けてから、修矢はそっと唇を重ねた。
強張った千花の身体をほぐすように、優しく触れるだけのキスを続ける。そのうちにふっと千花から力が抜け、その代わり、千花の手が修矢のパジャマの胸付近をギュッと掴んだ。
それに気を良くし、修矢は少しずつキスを深めていく。