お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
いったいなにがどう共通するのだろうか。まったく関係がないように思えてならない。
千花の興味が一気に引かれる。
「この車のエンジン音もストラディバリウスの音も、迫力があって創造力を掻き立て、脳を活性化させる効果があるんだ。それが男女を問わず分泌される男性ホルモンの一種、テストステロンの値を引き上げる効果があるとかないとか」
「……男性ホルモンの一種の分泌が、どうして女性にも効果を?」
素朴な疑問を一樹にぶつける。
「テストステロンは性衝動の原動力、とでも言えばいいのかな。女性でもそのホルモンの値が高いと性欲が高いと言われてる」
そういえば、と千花が思い出す。一樹も医師を目指して医学部に在籍していたことがあった。ホルモンの働きなどについては詳しいのだろう。
地下駐車場から幹線道路に出るところで車が一時停止する。
「で、どう? 千花ちゃんも興奮してきた?」
運転席からいきなり顔を覗き込み、一樹がいたずらに二ッと笑う。