お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
信号待ちで車が止まると、修矢がゆっくりと千花の方を見る。
「結婚式は二ヶ月のうちに挙げようと考えてる」
「はい!?」
千花がシートに預けていた背中を勢いよく起こす。これがもしも立ち話だったら、目眩でも起こして倒れていたところだろう。
「なんだ、それまで待てないというのなら一ヶ月にするか」
あまりの急展開ぶりに千花の頭がついていけない。そもそも結婚の意思表示をしたのかさえ曖昧だ。逃れられない激流に飲み込まれたような気分とでも言えばいいのか。
「ち、違います! 早すぎませんか? もう少し時間はあった方が」
挙式を準備するのに二ヶ月で足りるものなのか。
「というか、本気で私たち結婚するんですか?」
「何度言えばわかってもらえる? 俺たちは結婚する。それは揺るがない予定だ」
そうまではっきりと言われると、そうなのかと思えてくる。