お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
「一緒に暮らし始めるのは結婚してからでもいいと思うんですけど」
ここでもまた結婚が本決まりのようになっているが、それはひとまずおいておき……。
千花が反対意見を言うと、修矢はチラッとだけ横目を投げかけてよこした。それがあまりにも鋭いものだったため、千花の背筋が嫌でも伸びる。
(そんな威嚇するような顔をしなくてもいいのに……!)
「本当に小児外科医なんですか?」
つい失礼なことを千花は直球で言ってしまった。ハッとしてもあとの祭り。
「……どういう意味だ」
「ごめんなさい。……でも、そんな顔をして診察したら、子供たちみんな泣いちゃいますよ……」
ボソボソと言うと、修矢はなぜかクククと肩を震わせた。
(……うそ、どうして? 今のは笑うところじゃないでしょ。やっぱり頭のいい人ってわからないわ)