お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
「それじゃ、こうしませんか? 私は、修矢さんのマンションと自宅を行き来するような感じに半分半分の生活で」
それがお互いの意見をどちらも汲んだやり方ではないだろうか。そうとはいえ、千花の心はまだ結婚に向けてまっしぐらというわけではないが。
「いいだろう」
修矢はしばらく考えてから首を縦に振った。
「それともう一度確認なんですが、相思相愛の結婚を目指すんですよね?」
千花にとっては、それがなによりも気になる点だ。
修矢は低く「ああ」と答えた。
「俺のことを好きになればいい」
「そんな簡単に言わないでください」
千花は唇をわずかに尖らせながら、シートにトンと背中を預けた。
さっきから修矢はそればかりだが、そう言われて〝はいそうですか〟と好きになる人がどこにいるのだろう。