お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
「難しいことじゃない」
「それなら、せめてもう少し優しくしていただけませんか?」
好きになってもらいたいのなら、修矢の態度は逆効果だろう。無愛想で横暴。自己中心的。どれをとっても女性に好かれる要素はない。いいところをあげるならば容姿だけ。
「俺が優しくないって?」
なんと、自覚はないようだ。修矢は信じられないといった様子で千花を見た。
「……優しいですか?」
直球で聞き返す自分もどうかと思うけれど。
「よし、わかった。できる限りそうしよう」
修矢はしばらく不快そうに眉をひそめたあと、そう言って頷いた。