空の下にいるときに。

「ちょっと、待ちなさいよ。」

呼び止められたのは、さっきのれーちゃん

と呼ばれていた人だった。

「あんた、早苗が好きなんじゃないの。」

「え、何。

早苗のこと知ってんの?」

俺が驚くと、彼女はムッと顔にしわをつくった。

「知ってるもなにも。

親友ですけど。

早苗のこと遊びなら同居とかやめてください。」

…あぁ、なんか勘違いされてんな。

「いや、あの。

違うんだ。これは、」

「こんなんだから早苗が成長できないんでしょ。」

彼女は怒った様子で、カラオケボックスに戻ろうとした。

「待って。」

勘違いされたままとか、絶対駄目だろ。
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