同期に恋して 〜ずっと片思い〜
あれから涼真ははっきりと、私と付き合っていると公言するようになった。
確かに初めのころは、「なんであの人が……」そんな声も聞こえてきたが、まわりの同僚や後輩はむしろ普段の涼真に興味があるようで、質問攻めにあったりと、まるでアイドルの話でもしているような感じだった。
そのため特に何かが起きることもなく、私も涼真が女の子といることがなくなり、涼真に嫌な態度をとることがなくなり、幸せな日々を過ごしていた。
「千夏さん」
そこへ隣の部署の戦略企画部の沙耶ちゃんに声を掛けられて、私は廊下で足を止めた。
「あっ、お疲れ様」
私も久しぶりに会う沙耶ちゃんに、にこやかな笑みを浮かべた。
沙耶ちゃんは一つ下の後輩で、新人の時に私が少しだけ指導したことがあり、会えば仲良く話す関係が続いている。