同期に恋して 〜ずっと片思い〜
「あっ、違うならいいの!」
慌てていった私に、沙耶ちゃんはすごくキレイな微笑みをした。
「千夏先輩。水田先輩とは何もないです。それに……私もうすぐ結婚するんです」
「え!!??そうなの!おめでとう!どんな人?」
この沙耶ちゃんを落とすなんて、どんな素敵な人なんだろうと考えを巡らせた。
「えっと……まだ他の人には内緒にしてもらえますか?発表まだなので」
沙耶ちゃんの言葉に、私はうんうんと頷いた。
「まえ、うちの上司だった……」
そこまで聞いて私は啞然として沙耶ちゃんを見た。
「まさか……佐伯常務?」
小さく頷いた沙耶ちゃんを私は呆然と見ていた。
佐伯常務が相手なら、どんな人もかすんで見えるかもしれない。
涼真がアイドルのようなものなら、佐伯常務は雲の上の人だ。私たちの会社の親会社である、佐伯ホールディングスの若き常務で、佐伯グループの次男。仕事はもちろん、ルックスも性格も完璧で、天は二物を与えずということわざなど、どこ吹く風の人だ。
「そっか……沙耶ちゃんおめでとう」
やっとその事実を飲み込むと私はニコリと笑うと、沙耶ちゃんも笑顔を返してくれる。