同期に恋して 〜ずっと片思い〜

「千夏ちゃんのどこがよくて?」
だんだん棘のある言い方になった詩織にも、涼真は笑顔を向けていた。

「いつも一生懸命なところですかね。あと俺、いつもちなには甘えてばかりで、そんな俺を支えてくれてるところですかね」
もちろん詩織の手前、言ってくれたことだとわかっているが、涼真が私の事をそんな風に思っていてくれたのかと、少しうれしくなった。

私としては、いつも涼真に助けてもらってばかりのような気がしていた。

「千夏ちゃんが頼ってるのではなく?」
まだ納得いかない様子の詩織に、涼真は私の頬にそっと触れた。
それだけで私の体温は急激に上がってしまう。

「涼真……ちょっと」
羞恥で真っ赤になっているだろう私に、追い打ちを掛けるように涼真が言葉を発した。
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