同期に恋して 〜ずっと片思い〜
「あー、よかった」
そう言ってもう一度涼真が私を抱きしめると、まわりから「おめでとう」「やるじゃん」などの声が聞こえてきた。
ここが往来の場所だと思い出して、私は慌てて涼真から離れようと涼真の胸を押した。
「ちな?」
そんな私に、少し怪訝な表情で涼真は声をかける。
「涼真、ここ人が多いよ……」
そう言った私に涼真は小さく頷くと、手をとって歩き出した。
「ちなとさ、会えるかわからなかったから飯を食べるにも今日はクリスマスでいっぱいだろうし……うちでもいい?」
その言葉に、私はピタっと足を止めた。
私なんかの体を目当てにするわけないけど、やっぱり遊ばれるの?
そんな不安がよぎる。
「ちな、初めに思ってること言って?なんでも答えるから」
私の手を取って、駅の隅にいくと涼真は真剣な瞳を私に向けた。
「私の事も、やっぱりすこしの間の彼女なのかな……って」
小さく言った私の言葉に、涼真は「はあ?」と声を上げた。