同期に恋して 〜ずっと片思い〜

全く落ち着かなくて、私はとりあえず言葉を発した。
「ねえ、料理こっちに出せば……」
料理の袋に手を伸ばしながら、中身を確認していた私は、力強く腕をひかれ、ポスっと涼真の胸の中に納まった。

「ちな、俺……」
そう言った涼真は私をジッと私の瞳を見つめた。
今まで見たことのない、色気と欲を孕んだ瞳にドキッとする。

生まれて初めてと言っていいぐらい、心臓の音が煩い。
もう昔過ぎてどうしていいかわからない私は、ギュッと手を握りしめた。

「もう、ちなが欲しい」
ストレートな言葉に、私は目を見開いた。
寒かった体が一気に熱くなるような気がした。
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