同期に恋して 〜ずっと片思い〜
「ちな、それは俺の方だよ。ずっとちなの事好きなのに、告白もできないヘタレな俺だよ?今も心臓爆発しそう。本気で好きな女にはこんなにも臆病になるんだって初めて知った」
そっと私に触れる手が冷たくて、寒さからか緊張からかわからず私はビクっと体を揺らした。
「悪い、俺の手冷たいよな。緊張するとさ……」
慌てて私の頬に触れていた手を離すと、涼真は自分の手をこすり合わせた。
「本当に?涼真も緊張してるの?」
あの涼真が私に触れるのをためらってくれているなんて思ってもいなくて、私は泣き笑いを浮かべた。
「してるよ。ちなに触れたいのに、触れるのが怖い。でもちなをきちんと俺の物にして安心したい」
不安そうな瞳に、涼真に気持ちが解り嬉しくなる。その言葉に私もそっと涼真の頬に触れた。
「私の手も冷たいでしょ?」
ふふっと笑った私に、涼真は私の手に自分の手を重ねた。
「一緒に温まろう?」
その言葉に私は小さく頷いた。