【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
「マネージャーたちもありがと!」
「いや、ほとんど盛り付けだけだけど」
「あたしたちは静香先輩の補佐だから!」
「なんだそれ」
あははと、食堂に笑い声が溢れていた。
ふふっ、なんだか楽しいなぁ……。
合宿、来てよかった……。
とっても素敵な思い出になって、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになった。
部員さんたちの食べる量は想像を上回り、追加で厨房に作りに行ったりと、なかなかに忙しい時間だった。
結構な量を作ったのに、ひとつのおかずも残らずに夕食はなくなった。
すごいなぁ……!みんなやっぱり、連日の運動で疲れていたんだろう。
部員さんたちにとっても、最後の夕食が良い思い出になってくれていたらいいな……。
部員さんたちがいなくなった食堂で、後片付けをしようと鍋などを運んで行く。