嘘の続きは
「もう私英司さんの奥サンだし。今さらプロポーズされてもあの時の復讐しちゃうかも」
「復讐?」
私の物騒な言葉を聞いて英司さんの眉間にしわが寄る。
「そう。プロポーズを無視して近くに偶然居合わせただけの人に抱き付いてキスしちゃうとかね」
みるみるうちに英司さんの表情が険しくなる。
「ごめん、嘘。そんなことしない。
でも、本当にもうプロポーズなんていいの。私はこのまま二人で自分たちの道を歩いていきたい」
「でもな」
「いいの。英司さんだってプロポーズ二回目でしょ?私とは再婚だし」
黙り込み更に深くなった英司さんの眉間の皺をむにゅっと押してやる。
「プロポーズがいらないのは意地悪じゃなくて、意地でもなくて。ーーー私と新しい関係を築いて欲しい、っていうかもうずっとお互い思い合ってきたんだからもうそんなのいらないの。それよりこれからたくさん好きだって、愛してるって言って欲しい」
あざとく上目遣いにしてやったら英司さんの表情が緩んでいく。
「本当にうちの奥サンには敵わないな。こんな年の離れた奥サンに手玉に取られるとは思わなかったよ」
苦笑している英司さんに
「こう見えて魔性の女優の妹なんで」
ふふんと胸を張って自慢すると
「違いない」と笑われた。
「早く帰ろ。会社の先輩に新婚旅行のお土産でいい紅茶をもらったの。一緒に飲んで」
もう一度しっかりと彼の腕に自分の腕を絡ませて引っ張るように歩き出すと英司さんも歩みを早めてくれる。
ここからなら私たちの部屋まで歩いてもそうかからない。
同じ家に帰るという幸せ。
「さようなら」「またね」と言わない関係。
「英司さん、大好き」
「愛してる、朋花」
目と目を合わせて微笑み合った。
ーーーーーもう嘘はつかないーーーーーー
~fin~
「復讐?」
私の物騒な言葉を聞いて英司さんの眉間にしわが寄る。
「そう。プロポーズを無視して近くに偶然居合わせただけの人に抱き付いてキスしちゃうとかね」
みるみるうちに英司さんの表情が険しくなる。
「ごめん、嘘。そんなことしない。
でも、本当にもうプロポーズなんていいの。私はこのまま二人で自分たちの道を歩いていきたい」
「でもな」
「いいの。英司さんだってプロポーズ二回目でしょ?私とは再婚だし」
黙り込み更に深くなった英司さんの眉間の皺をむにゅっと押してやる。
「プロポーズがいらないのは意地悪じゃなくて、意地でもなくて。ーーー私と新しい関係を築いて欲しい、っていうかもうずっとお互い思い合ってきたんだからもうそんなのいらないの。それよりこれからたくさん好きだって、愛してるって言って欲しい」
あざとく上目遣いにしてやったら英司さんの表情が緩んでいく。
「本当にうちの奥サンには敵わないな。こんな年の離れた奥サンに手玉に取られるとは思わなかったよ」
苦笑している英司さんに
「こう見えて魔性の女優の妹なんで」
ふふんと胸を張って自慢すると
「違いない」と笑われた。
「早く帰ろ。会社の先輩に新婚旅行のお土産でいい紅茶をもらったの。一緒に飲んで」
もう一度しっかりと彼の腕に自分の腕を絡ませて引っ張るように歩き出すと英司さんも歩みを早めてくれる。
ここからなら私たちの部屋まで歩いてもそうかからない。
同じ家に帰るという幸せ。
「さようなら」「またね」と言わない関係。
「英司さん、大好き」
「愛してる、朋花」
目と目を合わせて微笑み合った。
ーーーーーもう嘘はつかないーーーーーー
~fin~


