総長さんが甘やかしてくる③
恋愛には興味がなかった。
気の合うやつとのみ
気の赴くままに行動することを好んだ。
そこに女は必要なかった。
「可愛がってやってよ。言っておくけどAランク……いや、Sランクだね。純粋で、同級生からアイドル扱いされてる」
そう聞いたとき、俺は
自分と最も関わってはならない人間だと思った。
綺麗なものには触れたくなかった。
俺を取り巻く世界が汚れ過ぎていたから。
「君の手で汚してあげて。その様子、寝転がってみていたいものだな」
「悪趣味なやつめ」