花咲き病の君が笑わない理由。
そして俺は遠慮なく笑ってやった。
「はははっそんな理由だったの?」
「人の苦労も知らないで、そんな事言わないでよ……!こっちは必死だったんだから!」
「でも病気の進行ってまさか、それ……?」
「うん。ただ、笑わないで生きるよりも、私……桐生くんと一緒に笑って生活したい。駄目……かな?」
俯きながらそう言う君に、俺は全力で抱きしめて抱き上げた。
小さく悲鳴を上げる君に、俺は笑いかけながらハッキリとこう言った。
「なら、俺の隣でずっと一緒に笑ってください」
「……!」
顔を赤らめて嬉しそうな顔をする君の頭に、また一つ綺麗な花が咲き誇る。
いくつもいくつも花は咲き、君は恥ずかしそうに両目を閉じた。