あなたに恋のお届けものです
このままじゃ、ひかれてしまう。

そうわかっているのに、高浜先輩は恐怖で動くことができなかった。


その間に、トラックは高浜先輩にどんどん向かって進んでくる。

運転手と目があった。その手には携帯電話。

「…ながら運転してるやつのせいで、俺は死ぬのか。」 
高浜先輩の声にはもう、諦めが滲み出ていた。

トラックが高浜先輩に当たるー高浜先輩がその痛さを覚悟したの、だけど。 

「咲!」
ガガッ!キーッ!

高浜先輩にはその音が、この世の終わりのような音に聞こえた。




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