あなたに恋のお届けものです
なかなか口を開こうとしない高浜先輩を見て、勝利は口を開いた。
「俺も真由子の世界に行くためには…」


ー悠里がもとの世界に戻れる権利 を勝利が使うこと。

「えっ…つまり」
「松田が行けるようになる代わりに、永井悠里は、もとの世界に戻れなくなる。」 

…本当に、それなりの代償だ。
悠里はもとの世界に戻りたいのかな?復讐をしたいって前は言っていたけど。

でも、復讐を抜いても、普通は戻りたいよね?
だって、この世界に残ることは、家族も捨てることになるんだから。

「そんな…」
「だけど、松田が一緒に行くにはこれしかない。」
「でも、…」
「俺は、それでも真由子と離れ離れになりたくねぇから。」


澄んだ、凛とした声。
勝利には、迷いがなかった。
「…永井の意志を尊重しなきゃいけねえけど。でも、これしか方法がないなら、俺はやってみる。」

「…わかった。」
私は、小さくうなずいた。
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