あなたに恋のお届けものです
「そっか…そうなんだ。」

有紗は、泣きそうになるのを抑えて返事をした。

シーン

部屋はまた、沈黙が広がる。
気まずい。だけど、それ以上に有紗はここにいたくなかった。
「私、そろそろ帰るね?今日もありがとう。」
「どういたしまして。」

有紗は机の上の勉強道具をかき集め、立ち上がった。
まだ少し残っている紅茶を、しばらく見つめた後に飲む。


そして、その頃勝利は。
「真由子?寝てる?おいおい。」
慌てていた。理由は簡単、真由子が寝てしまったからだ。
そう、盗み聞きしている時に。

「私、そろそろ帰るね?今日もありがとう。」

有紗の声が聞こえる。
「マジかよ。」

今勝利がいるのは、扉の真正面。このままだと有紗に見つかってしまう。

「俺、送ろうか?」
「大丈夫。」

「おい…どうしようか。」
とりあえず、寝ている真由子を抱えて、勝利は扉から離れた。扉の横に避難する。

有紗は逆方向に出ていくはずだから、もしかしたらバレないかもしれない。
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