あなたに恋のお届けものです
「まあいいや。さてと。」

悠里は、椅子から立ち上がった。そして、悠里のベットで寝ている真由子に目をやる。

「もう遅いから真由子さんを送ろうか。」

勝利はじろっとにらむ。
「俺一人で十分だ。」

大体、勝利は彼氏なのだ。たとえ今は違うとしても、元ライバルにそんなことさせるわけがない。

「でも、今は就寝時間を過ぎているから。もしお義母さんに見つかったら怒られるよ?」
「うっ…寮母さん。怒られたくない。」

「でしょ?俺がいたら、何とかなると思うけど。」
「わかったよ。」

勝利は小さくため息をついた。
「真由子を一緒に送っていくか。」

***
ガチャ

悠里が真由子の部屋のドアを開ける。

そして、真由子を抱えた勝利が真由子をベッドの上におろした。
「よし、帰るぞ。」

しかしその時。
「うん…何あれ?ノート?」


そう言って悠里は机を指さした。
机の上で、一冊のノートが開いたままだった。
「数学のノートじゃねえか?」
「でも、数学のこと何にも書いてないよ?」

そう言って悠里はノートをめくる。
< 226 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop