あなたに恋のお届けものです
体育祭までの時間が少なくなっていく中で、私は着々と応援団の役割を行っていた。

もちろん勝利も一緒に。
前に少しドキドキしちゃってから、なんとなく普通にしゃべることができない。

なんか…意識しちゃう?

そして、悠里とは高浜先輩から聞いた日から、全く会えない。
まるで、避けられているかのように。

何で、悠里は前にあんな寂しそうな目をしていたの?
帰りたいから?…でも、そうには見えなかった。





私には、悠里が帰りたがっているようには…見えなかった。


「なあ、真由子。最近元気なくね?」
いつものように応援団の打ち合わせをする放課後。

私は勝利にそう言われた。
「えっ?…」
確かに、悠里のことで悩んでたけど。

「…じゃあさ。クレープ食べに行かね?」

クレープ?何でまた…。
やっぱり、ちょっとバカ?
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