一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「上条くん…帰ったんじゃ……」
「帰ってないよ。
ほら、俺の席に鞄あるでしょ?」
そう言われ、上条くんの席を見れば机の横に鞄がかけてあった。
本当だ。
確かに教室出た時、鞄を持ってなかったような…さすがにそこまで見ていない。
最悪だ、ここに来て鉢合わせしてしまうなんて。
どうして私はこうも運がないのだろう。
「じゃ、じゃあね…!
また明日…きゃっ」
急いで上条くんの横を通り、逃げようとしたら焦りすぎてノートの何冊かを床に落としてしまう。