一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
なんでこういう時に限ってドジをしてしまうんだろう。
本当についてない。
とりあえず急いで拾おうとしたら、その前に上条くんがしゃがんでノートを拾う動作に入った。
だから私は慌てて止める。
「そ、そんな…上条くん、私が拾うから…!」
そんな私に対し、上条くんは軽々と拾ってもう一度立ち上がり、真正面から私を見つめてきた。
「気にしなくていいよ。
俺、桃原さんの助けになりたいし」
私の…助けになりたい…?
上条くんの言葉に固まっていたら、突然ノートをひょいっと全て取られてしまう。