一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「あ、いや…全部…!
全部ください!」
上条くんに雑用をやらせるなんて、できるわけない。
慌ててノートを全部奪い取ろうとするけど、上条くんに簡単にかわされて。
「ダメだよ、たまには人を頼らないと」
それだけ言って上条くんは先に歩き出してしまう。
だから私は慌てて後ろを追いかけて、隣に行く勇気はないから斜め後ろを歩く。
けどなんか変な人みたいだよね…?
すると突然、上条くんがふっと軽く笑い、こっちを向く。
「そんな警戒しないで?
隣、おいでよ」
この時私は、昨日のことなんてすっかり忘れていた。