一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「か、上条くん…!?」
「持つよ、いつも桃原さんやってるから。
今回は俺にやらせて?
って言っても、並べてくれたのは桃原さんなんだけどね」
ごめんね、と何故か逆に謝られてしまう。
なんだろう。
心の中がじわりと温かくなって、泣きそうになる。
「大丈夫です、あの、私がやります…!」
思わず敬語になってしまったけど、今はそれを気にしてる暇じゃない。
「じゃあ…一緒に行こっか」
ニコッと綺麗に笑う上条くんは、そう言って私にノートを半分ほど渡した。